ライスナー氏、1MDBの資金洗浄認める

マレーシアの1MDB巨額汚職事件で、ファンドの債券発行をアレンジしたゴールドマン・サックス(GS)の当時の責任者Tim Leissner氏(東南アジア会長職)が11月1日、米NYの連邦裁判所で資金洗浄に関わったことを認め、4,370万米ドルを没収されることになった。またこの日、ライスナー氏と共謀したとして、当時GSのマネジング・ディレクターだったNg Chong氏が、米司法省の要請を受けたマレーシア当局により逮捕された。

裁判に合わせて公表された2016年当時と見られるライスナー氏の刑事訴追資料には、同氏の犯罪要件を構成する関係者として他に5個人・団体が匿名で登場している。読めば、GSや逃亡中のLow Taek Jho(Jho Low)氏であることは一目瞭然だが、資料は「The identity of…all the other anonymized entities and individuals herein are known to the defendant and the United States」と註書するのみ。1MDB事件は、米国主導でシンガポール、マレーシア、スイス、ルクセンブルグ当局が動いていて、まだまだ先は長いとみられる。

目下最大の関心事は首謀者Jho Low氏の行方。マレーシアのマハティール首相は「中国に逃亡中」とするが、だとしても中国との関係は微妙なだけに、同国の協力を得られるか不明だ。そのLow氏、今年に入っても香港の自身の会社Quinton Investments(元Jynwel Capital)を通じて、ビジネスを継続しているとされる

(Hummingbird Advisories  佐藤 剛己)