シンガポールで中止になったミャンマー「8888」記念イベント

1998年8月8日にミャンマーで行われた民主化要求運動は「8888民主化運動」と呼ばれ、ミャンマー民主化のための象徴と捉えられている。今年はその30周年。シンガポールでも、民主化運動30周年を祝おうと、ミャンマー人会(Myanmar Club)が8月26日にSingapore Polytechnic Convention Centreで記念イベントを計画・主催していた。

同会が会場の費用も支払い、市街地で「リトル・ヤンゴン」とも言われるPeninsula Plazaでチケットを売り始めた矢先、センターから「イベントは許可できないと上のマネージメントから言われたので中止」、と一方的に通告されたのだ。何が起こっているかわからないミャンマー人会がさらに問い合わせるも、それ以上の説明はなく、結局イベントは中止、チケットは払い戻されることになった。「上のマネージメント」が誰か、今のところ分かっていない。

ちょうど今月19日からアウン・サン・スー・チーミャンマー国家顧問の4日間のシンガポール訪問が始まった。時期は少々ずれているものの、何らかの影響があったのかと勘ぐってしまう。NLD(国民民主連盟)に政権交代したのだから記念イベントくらい良いではないかとも思うが、シンガポール側の忖度か、または影響を恐れたか。民主主義とは何か、東南アジアにおける民主化とは何を意味するのか、少し考えさせられた。

(Hummingbird Advisories 白新田 十久子)