1MDB疑惑のクルーザー、ついにMY入国

今朝(8月7日)からシンガポールのテレビを賑わわせているのは、280億円相当の豪華クルーザー(報道では「yacht」と表現)「Equanimity」のマレーシア入国である(写真はChannel News Asia画面撮影)。船の持ち主は、不正資金流用を長らく指摘されるマレーシアの政府ファンド1MDBで、その財政指南をしてきたLow Taek Jho氏(通称「Jho Low」)だ。

クルーザーは、今年2月にインドネシア・バリ島に停泊していたところを拿捕され、紆余曲折あったものの、8月6日にインドネシア西側、シンガポールの目と鼻の先にあるBatam島に入り、そして今日午後、クアラルンプールに近いマレー半島西岸クラン港に入った。

1MDB事案を捜査中の米国はJho Low氏の資産凍結令を出しているため、「クルーザーは米国へ移送されるべきだ」と、Low氏側弁護士は主張しているが、米司法省はすでに資産凍結令の一時停止を事実上決めている。マレーシアの司法長官は7日、2月のクルーザー拿捕後、マレーシア、インドネシア、米国3か国の関係当局が連携してきたことを明かした。今後マレーシア政府は、クルーザーの内部捜索などをしながら、1MDB疑惑の解明につながる端緒がないか捜査を進めると見られる。

本人の居場所は今もって判明していないが、眼に見えるものが出てきただけに、俄然、疑惑報道も熱を帯びてきた。

(Hummingbird Advisories  佐藤 剛己)