元ベトナム軍人の懲役刑判決

ベトナムで元軍人3人を含む5人が、地位の濫用(「abusing power in performance of official duties」)などを軍事法廷で言い渡された。懲役12年の実刑判決になる見込みという。地元紙などが一斉に報じた。有罪となったのは、元陸軍大佐で、地元民間企業Thai Son JSC会長を勤めていたDinh Ngoc Heら。罪状は報道により差異があるが、前記引用のロイター伝によると、1)主要な政府公共事業の獲得に際し、Thai Son会長並びに軍にいた立場を悪用した、2)民間利用の自動車登録にもかかわらず軍専用プレートを取得し使用した、3)軍の給与アップの申請に際して偽造大学成績証を提出した、など。他にも複数の元軍人でThai Son関係者が懲役刑を受けた。

これを受けて、公安省の副大臣2人も「監督不行き届き」で党籍を剥奪された。地元報道を見ると、同社は防衛省傘下の企業だったとみられる。

この事案、実は民間企業と目される多くの軍傘下、または軍関連企業が政府公共事業の「差配」をする実態を表している。「ベトナムの汚職は構造化されている」とする専門家の主張を裏付けることにもなった。

(Hummingbird Advisories  佐藤 剛己)