シンガポールに7 野党連立の動き

シンガポールの7野党が2021年1月までに行われる総選挙を目指し、新たな連立を模索している。7野党はSingapore Democratic Party (SDP)、People’s Power Party (PPP)、Democratic Progressive Party、Reform Party、National Solidarity Party、Singaporeans First Party、People’s Voice Party(政党設立申請中)で、どの党も国会に議員を送れていない。連立リーダーには、元人民行動党(People’s Action Party、PAP)議員で2011年の大統領選挙で僅差でトニー・タン氏(前大統領)に敗れたDr. Tan Cheng Bock氏が検討されている。先週土曜日にTan氏と7野党の初会合が開かれたが、最大野党で議会に9席を有する労働者党(Workers’ Party、WP)は出席しなかった(招待されたかどうか明らかではない)。

2016年の憲法改正で、野党は次の選挙から最低12議席が保証されることになった。以前の9議席から3議席アップだ。前回2015年の選挙では全89のうち83をPAP、6をWPが取り、野党に保証された9議席すべてをWPが占めていて、増加分を野党連合が取る素地はありそうだ。もし、野党連立が相成れば、2001年の総選挙以来だ。

WPが連立に加わるか、そして連立野党がシンガポール政治に一石を投じる存在になるかは、今のところ未知数だ。一方、物価上昇、貧富の格差拡大の中(実際に高齢者の中での自殺が昨年過去最多となった。生活苦が原因と言われる)、有権者には政権与党への不満があるのも事実。今後の展開を注視したい。

(Hummingbird Advisories 白新田 十久子)