いまも出回る「国債還付金残高確認証」

第2次大戦末に旧日本軍が隠したとされる「山下財宝」。5月にはフィリピン・ルソン島近くの無人島で財宝を掘り当てようと違法掘削をしていた日本人とフィリピン人計17人が逮捕された。今も人々を惹きつけるお宝伝説は他にも「M資金」「国債還付金残高確認証」などあり、数年に一度筆者もお目にかかることがある。最近の事例は今月、米州某国から持ちかけられた「日本の(旧)大蔵省発行のボンドを担保に、ローンを受けたいという顧客がいる。ボンドが真正がどうか確認できないか」というもの。ブログの写真は財務省ホームページからの転載だが、実際は、実物写真を含めてかなりの資料が送られてきた。

在日米国大使館勤務の経験がある元国務省スタッフに話すと、「良くあるんだよな〜」と半ば呆れ顔。何のことはない。財務省のウェブサイトには「偽物注意」の警告が出ている(2011年7月)上、2015年ごろにはアジア全般で出回ったらしく、在タイ日本大使館も注意喚起している。依頼の顛末はさておき、そうそう旨い話があるはずもないのである。

(Hummingbird Advisories  佐藤 剛己)