マーシャル諸島発インドネシア行き、ごみ

太平洋のマーシャル諸島からインドネシア(写真はジャカルタの高層ビル群)に輸入される廃棄物が急増しているらしい。同共和国は人口約6万人で、日本にごみ処理技術の支援を要請してきたものの、大量のごみが排出される産業がある訳でもない。関係者は、先進各国からのごみが行き場を失って同共和国を中継地にしてインドネシアに下りていると見る。

中国が2017年に廃棄物の全面輸入禁止に乗り出したことで、ごみは東南アジア各国へ流れるようになっている。例えば、日本から排出される廃プラスチックは、2016年から2017年にかけてベトナム、タイ、マレーシアでの受け入れが軒並み2倍以上増えた(Global Trade Atlasを引用するJETRO資料)。国際刑事警察機構(INTERPOL)などの試算では、違法取引分を加えるとごみの流通量はオモテの統計の数倍に上るとされ、行き先の国々で健康や環境被害を引き起こしている。タイはついに先月、電子ごみ(E-waste)と廃プラスチックの受け入れを禁止する措置に踏み切った。

行き場を失いつつある廃棄物。産業界全てに関わる問題で、本稿はその行方を追いかけたい。

(Hummingbird Advisories  佐藤 剛己)