中国、ミャンマー前大統領に近づく

中国の王毅(Wnag Yi )外相が4月22日、北京でミャンマーの前大統領テイン・セイン(Thein Sein)氏と会談、「ミャンマー・中国経済回廊の開発を進める」ことで一致した、と新華社などが伝えた。王外相は、民族対立が続くミャンマーの和平プロセスが進展していると称賛。受けてテイン・セイン氏も、和平への中国協力へ謝辞を述べ、またミャンマー経済発展に向けたさらなる中国支援を期待したという(写真は、ヤンゴン市街から望むヤンゴン港、2013年11月)。

テイン・セイン氏は元軍人。2010年の総選挙で当選し、翌年2月に大統領に選出され16年3月まで務めた。その後仏門に入ったとされるが、今でも氏を中心とした新党結成の噂が絶えない。会談について中国外務省は「長年の友達であり、両国の友好関係促進に寄与するのであれば政界を去った人でも会っていい」とコメントする。

ミャンマー情勢専門家は「中国はテイン・セイン政権時代からスーチー氏をいわば厚遇してきた。次のミャンマー総選挙を睨んでテイン・セイン氏に接近しているのだろう」と、中国がミャンマーと重層的な関係構築を狙っていることを指摘している。

(Hummingbird Advisories  佐藤 剛己)