「大国」としてのインドネシア

インドネシアのジョコ大統領が、在外大使ら自国の海外代表者と会合を開いた(2月19日)。そこで大統領が強調したのは、自分たちが大国として代表する事の重要性だ。大統領は「わが国は東南アジアで唯一のG20メンバー国だ。劣等感を感じるのをやめなくてはいけない。海外からの援助をもう求めない」とし、例えば外務大臣には首脳会議や国際会議などの場で必ずリーダー達の輪の中にいるように指示し、これにならって大使達も同様にするように求めた。

また、自身の南アジア歴訪で、どれだけインドネシアが「市場でのチャンスを生かしきれていないか(特にパキスタンとバングラデシュで)に気づかされた」とも述べ、経済外交をインドネシア代表陣の最優先事項とするとした。「輸出や投資でマレーシア、タイ、ベトナム、フィリピンに圧倒されてはいけない」と再度、インドネシアが東南アジアで唯一のG20メンバー国と強調したそうだ。

今年1月に出た世界銀行Global Economic Prospectsでは、インドネシアの今後の経済成長は有望視されている。1997年のアジア金融危機で最も影響を受けたが、その後は構造改革が進み、健全化した金融制度で世界金融危機(2007年)も乗り越えた。輸出と投資を原動力に年間5%以上(2013年から2017年)という経済成長を続け、他の東南アジアの国々と同様、労働者人口が増加を続け、中国のように高齢化が経済に与える影響を今のところ心配する必要がない。

2019年に大統領選を控えたジョコ大統領、さらなる経済的攻勢も囁かれる中、大国としての顔を磨きあげる必要があると感じたのであろう。

(Hummingbird Advisories 白新田 十久子)