次のインドネシア中央銀行総裁は?

インドネシアの中央銀行の総裁任期が今年5月に迫っている。2013年にユドヨノ前大統領に任命されたアグス・マルトワルドヨ現総裁は、国営マンディリ銀行の頭取や財務大臣も務め、経験豊かで中央銀行に透明性を持ち込んだやり手改革者。国の経済成長と安定の功労者として評価が高い。ジョコ大統領が望めば、あともう一期続投可能らしい。

ジョコ大統領はまだ後任候補の推薦さえ受け取っていないとしつつも、「国民とマーケットの信頼は次の中央銀行総裁にとって不可欠」「総裁には、金融政策とインフレーションなどの経済問題についてマーケットの信頼を得られる人物がなるべきだ」と今月初旬のイベントで述べた。今のところマルトワルドヨ総裁以外には、ハティル・バスリ元財務大臣、バンバン・プロジョヌゴロ国家開発計画大臣(前財務大臣)、ミルザ・アディティヤスワラ中央銀行上級副総裁、ペリー・ワルジョ中央銀行副総裁が挙がっている。

誰に代わっても、今のインドネシア金融政策に変わりはないとも言われるが、さてそれぞれの手腕はどうか。今年も5%成長を掲げる中、国内では下振れ予測も出るインドネシア経済には、安定した中銀の存在が不可欠。ジョコ大統領がどのような決断を下すか、注目が集まる。

(Hummingbird Advisories 白新田 十久子)