ミャンマー政府のロヒンギャ難民諮問機関、有罪ロイター記者巡り波乱

ミャンマーでイスラム系少数民族ロヒンギャやラカイン州の難民(写真、ジャーナリスト中坪央暁氏提供)問題などを協議する政府の諮問機関委員の一人で、米クリントン政権時代の国連大使などを務めたリチャードソン氏が突然諮問機関を辞任、25日に英字紙が一斉に報じた(ロイターなど)。それによると、先にロヒンギャ問題を取材して逮捕、有罪判決が下った2人のロイター記者の問題も議題にしようとしたところ、他の委員(全10人)から止めらたという。イラワディ紙は、リチャードソン氏は「自分の良心に従っての辞任」と述べたという。

諮問機関がそもそも「お為ごかし」(「conducting a “whitewash”」)だった、と厳しく批判する同氏の矛先は、委員長の元タイの外務担当副首相スラキアット・サティアンタイ氏にも向けられた。政府ウェブサイトによると、委員10人のうち4人はミャンマー以外の国の元外交官や外交専門家だった。

ミャンマー政府は、「諮問機関はラカインの問題を話し合う場で、ロイター記者の件ではない」とし、リチャードソン氏の辞任はやむを得ないとのコメントを出している。

時事通信は同じ事案について、ミャンマー政府がリチャードソン氏を「解任した」との線で報道した

(Hummingbird Advisories  佐藤 剛己)