仮想通貨とバリ島

インドネシア政府が仮想通貨を禁止したのは2017年12月。その後、国全土を挙げて中央銀行バンク・インドネシアと国家警察合同の捜査が続いている。中でも、集中的に事案が出てくるのがバリ島だ。現地報道では、以前は44もあった仮想通貨利用店舗が、皆無に近くなった模様だ。「Bitcoins in Bali」というサイトも現在は使えない(写真)。

島での利用者はほぼ観光客との情報が多いが、観光で成り立つだけにさぞ街は不安定化しているかと思いきや、「日常生活ではビットコインと全く接点がないし、自分が旅行や観光を斡旋する日本人で使っている人を見たことがない」(現地の日本人観光業者)とのこと。

現地報道では、仮想通貨利用が可能だったのはホテル、レンタカー、宝石、旅行業者など多くの業者に渡る。インターネットでは、日本語で「バリ島ではビットコインで買い物ができた」「ビットコインのATMがある」と紹介するサイトもあり、それなりに仮想通貨が流通していたらしいことは分かる。

報道が目立つだけで、あるいは当局のフライグ気味のアピールなのかもしれない。もう少し様子を見たい。

(Hummingbird Advisories  佐藤 剛己)