フィリピン沖で誘拐されていたベトナム人3人救出

フィリピン沖スール海に浮かぶ小島バグアン島近郊で今年2月、ベトナムのばら積み船がイスラム原理主義集団アブサヤフに襲撃され、17人が誘拐された。このうち3人が9か月後の11月10日、フィリピン海軍の「スペシャル・オペレーション」によって救出された。場所は、島から300キロ南東へ行ったカンティパヤン島。そこから西に100キロ進めば、マレーシア・ボルネオ島に着くようなところ。

2月のアブサヤフ襲撃時、ばら積み船「MV GIang Hai」号には乗組員25人がおり、フィリピン沿岸警備隊などが救助作戦を展開したが、1人が死亡、6人が捉えられたとされた。ベトナム人は他にも、昨年11月にアブサヤフに誘拐された6人の行方もわかっていない。

このスペシャル・オペレーション、ちょうどフィリピンのドゥテルテ大統領がAPEC首脳会議でベトナムを訪れている最中に実施された。

セベレス海、スールー海の海賊誘拐行為は2015年から増加傾向。アブサヤフに捉えられているだけでもベトナム人11人、フィリピン人8人、インドネシア人7人、マレーシア人5人、オランダ人、韓国人各1人が誘拐されているとみられ、身代金などの解放条件を含めて関係者の緊迫した交渉が続いている。

(Hummingbird Advisories 佐藤 剛己)