「老兵」の死と明日のミャンマー

ミャンマー・カレン族独立の闘志、Saw Htay Maung氏が5月3日、本部のあるKawkareik Townshipで死亡した。1927年生まれの93歳。葬儀は今日5日に行われるという(写真はミャンマー英字紙Irrawaddyのスクリーンショット、1997年当時)。氏が長くトップを務めたKaren National Liberation Army (KNLA)第7旅団からは、「あんな経験を積んだ兵士は見たことがなく、とても寂しい」という声が聞こえる一方、「(国家統一への)政治を理解していなかった可能性がある」という声もある。Saw Htay Maung氏は確かに「我々は闘うしかない。敵は何もくれないのだ」と主張していたらしく、周囲とは軋轢を生んだ可能性が否定できない。この「誤解」は、2007年にHtay Maung氏がKNLA(及びその政党Karen National Union)から別れ、別団体であるKNU/KNLA Peace Councilを作ったことにつながっていく。

しかし各種メディアを見る限り、90を超える「老兵」への賛辞は惜しみない。ミャンマーのアウン・サン・スーチー氏は4日、Htay Maung氏の死を悼んで追悼メッセージを出した

Htay Maung氏の死が、ミャンマーの次世代移行のきっかけになればと願うばかりだ。

(Hummingbird Advisories  佐藤 剛己)