シンガポールで外国人労働者のCovid-19感染急拡大

シンガポールでワーカーと呼ばれる外国人労働者の新型コロナウィルス感染が急拡大している。今日16日に発表された感染者447人のうち404人が外国人労働者だ。これでシンガポールの累計感染者数は3,699人となった。回復者は652人、死者は10人。今までの感染者の半数以上の1,800人が、クラスター指定された外国人労働者の住む寮17箇所に関連した感染である。シンガポールには43の労働者用の寮があるが、その半数に及ぶ勢いで彼らの間で感染が拡大しているのである(写真はStraits Times、2016年6月2日のスクリーンショット)。

一般市民の感染数が落ちているのは良い傾向と思われる方がいるかもしれないが、シンガポールにとってはかなり憂慮すべき事態なのである。なぜなら、外国人労働者は必要不可欠なインフラを支える仕事「エッセンシャルワーク」に携わっている人がほとんどだからだ。医療、介護、建築、ごみ収集、清掃、蚊対策(デング熱を抑えるための殺虫剤散布)など、シンガポールの日々の生活に欠かせないサービスを担ってくれる。

政府はすぐに対策チームを立ち上げ、感染した外国人労働者には手厚い看護を提供する一方、約7,000人の感染未確認労働者を仮設住宅に移し、PCR検査を積極的に行っている。シンガポール政府、彼ら無しでは国が回らないのはよく理解している。一刻も早く寮での感染が食い止められる事を願うばかりである。

(Hummingbird Advisories 白新田 十久子)