ミャンマー、宗教、新型コロナ(と中国)

ミャンマーで急進派キリスト教司祭が新型コロナウイルスに感染したことがニュースになっている。今月に入り、この宗教団体が中規模行事を敢行。司祭として参加していた2人と信者2人がそれぞれ新型コロナに感染したと、13日に当局が発表したリストに名前があった。4人が陽性と判明したのは12日(日)だという。

ミャンマー政府が大規模集会などを禁止したのは3月13日だが、この4人の陽性が市民をざわつかせているのは、司祭の1人、David Lah氏がさらにひと月以上前、2月9日のミャンマー国民青年会議(Myanmar National Youth Conference)で副大統領Henry Van Thio氏と会っているため(写真はIrrawaddyからのスクリーンショット)。Van Thio氏は「その後David Lah氏とは会っていない」として、感染の可能性を否定。妻も健康状態は良好だとしている。念のため、昨日14日にPCR検査をすることになるという。結果に関するニュースはまだない。

今月の宗教行事は、David Lah氏の団体「DREAM Ministry International」主催。ゴスペルを広め、また「大規模集会は新型コロナを拡散する」という保健衛生上の常識を否定していた。この行事にはミャンマーのロックスターMyo Gyi氏も参加、同時に感染した。

ミャンマーも新型コロナにより市民生活は混乱している。一部地域のロックダウンは施行されたが、「生活のためには働かないと家族が倒れる」という人が多いと多くの報道は伝える。中国と国境を接するカチン州ではミャンマー側から荷物を運搬するトラックが中国に越境できず立ち往生。中国側の通達で中国人運転手に1.4米ドルを払った上でトラックを相手に引き渡さなければならないという。

(Hummingbird Advisories  佐藤 剛己)