F&B支援も潤沢(シンガポール)

シンガポール政府はこの7日から、飲食店(Food & Beverage)から家庭などへの配送業務を請け負う業者(delivery service platform)へ、配送コミッション補助として5%ポイント分を支出することになった。該当するのはDeliveroo、foodpanda、Grabfoodの3社。個人からの注文を受け付けたF&Bは、配送の際に依頼するDeliverooなどにコミッションを支払っていて、一般的に東南アジアで流通している流通形態。今回は、政府の自宅待機措置(circuit breaker)に伴う経済支援措置だ。

小さな島国には1万2000のレストランがあり、業界が約20万人を雇用する。しかし、すでに6割のレストランは従業員を解雇し、さらに残る店舗の8割(全数の32%程度)も近く解雇に踏み切るというデータもある。

ほぼ全ての飲食店は出前のみ(catering)営業可(ひと月間)となった今、前記の配送コミッション補助はF&B支援策の一貫。他にも民間支援も充実してきた。一つは「HawkersUnited 2020」というフェイスブックサイト(写真、フェイスブック・スクリーンショット)。4月9日現在で約16万人が登録し、F&Bオーナーは自由に店のプロモーションを投稿できる。注文は携帯電話かWhatsAppで。支払いは「Pay La」「Pay All」など銀行系アプリで済むことも多く、現金決済がいらないのは便利だ。料理人自らが家庭に出向いて料理を作るサービスもある。

ただし、街中はとても人通りが少なくなった。Circuit Breakerは致し方ないとしても、毎日通る公園にすら非常線が貼られると(文中写真)、寂しい気持ちになる。

(Hummingbird Advisories  佐藤 剛己)