フリーポートで2002年以来の民間人射殺、新たな事態へ

インドネシア領パプアの鉱山を経営するPT Freeport Indonesia(フリーポート )の事務所で3月30日、武装犯罪者の襲撃を受けて1人が死亡、2人が怪我を追った。死亡したのは、同鉱山で15年勤務する技術者でニュージーランド人のGraem Thomas Wall氏。襲撃したのは地元の独立派組織West Papua Liberation Armyとみられる。

事務所があるKuala Kenncana(Google map。文中写真は「Backpacker Jakarta」より、Emye氏撮影)は、フリーポートの従業員や警備員のために造成された街。かつては暴力の街として知られていたが、今は同社の経営陣などが居を構え、敷地内のゴルフ場、プール、ジム、レストランなどを楽しんでいる。

民間人への襲撃は2002年以来。今回の事案は「ゲームチェンジャーだ」として現地治安の総崩れを指摘する声がある一方、現地へ派遣されている数千人のインドネシア国軍は給与未払いなどで早くから指揮低下が著しく、治安はすでに悪化傾向だったとの声もある。

亡くなったWall氏はNZ州立高校を出た後、パプアに住み、現地の人々からも慕われていたという。合掌。

(Hummingbird Advisories  佐藤 剛己)