携帯アプリで近接者を追跡(シンガポール)

シンガポール政府が20日、新型コロナウイルス感染経路を追跡する目的でスマホ・アプリの「TraceTogether」を開発、マーケットに配布し始めた。自身のスマホが別のスマホと近接距離に入ると、その携帯番号を記録する、というもの。もし自分が感染した場合にはアプリの記録から「濃厚接触者」を割り出すために使える。Government Technology Agency(GovTech)がMOHと共同で、8週間かけて開発した。Bluetoothが機能することなどの条件がある(写真、赤丸部分に灰色二重丸があるのは、Bluetoothが別の携帯と通信中であることを示す)。

これまで人の記憶に頼っていた接触者の追跡作業を、アプリで解決しようという試み。記録は携帯端末にだけ保存される。日本人だと「個人情報が…」と懸念が出そうだが、MOHは「接触者追跡をする際に、MOHが記録提供を求めた時だけ出してくれればいい」と呼びかけている。記録提供を拒むと罰則があるが、今のところダウンロード・リクエストが殺到し、(少なくとも)App Storeはオーバーフロー状態。

新型コロナへのIT利用で言えば、台湾も進んでいる。政府によるマスク配布を個人が所有するIDカードで管理したり、生活必需品を買いに戸外へ出られない人向けのアプリ開発、非接触式体温計の学校導入とデータ集中管理などなど。日本と違い、皆動いている。

(Hummingbird Advisories  佐藤 剛己)