HCMCトゥーティエム開発で大物政治家懲戒へ

ベトナムでかつては最大級の大物政治家と言われたLe Thanh Hai氏が、HCMC2区のThu Thiem(トゥー ティエム)「Thu Thiem New Urban Area」開発に係り、懲戒処分を受けることになりそうだ。党中央検査委員会が5日、党政治局に請求した。Le Thanh Hai氏は2016年までHCMCの党書記を務めた後、2016年に政界を引退していたが、その後も開発プロジェクトなどで大きな影響力を誇示していた。他に処分を受けるのは、同じ時期に市党主席だったLe Hoang Quan氏。

政府の保有地と建設コストを等価交換するなどの手法を駆使したBT方式を採用したプロジェクトで、全国的に政治家利権につながるケースが多かった。

HCMC2区のプロジェクトも醜聞が絶えず、筆者も3度、関わったことがある。New Urban Areaでベトナム某社が計画したのは1,570ユニットのマンション(8,700万米ドル)。韓国コンサルティング会社が入って進められていたが、計画は遅々として進まず、政府のブラックリストに載ったこともあった。プロジェクトに伴う人口集積を当て込んだ周辺計画(写真は1区と2区にまたがる橋の建設工事現場。2018年9月筆者撮影)も多く、住民への武力行使や当時の政権中枢部との癒着などが聞かれていた。

昨年から具体化していた捜査だが、これで溜飲を下げる住民も少なくないはずだ。

(Hummingbird Advisories  佐藤 剛己)