新未来党解党と、今後のタイ政治の混乱

タイ新未来党が先週、憲法裁判所から解党処分を受けた。昨年3月の総選挙で初めて選挙に出て絶大な人気を誇ってきたが、党首Thanathorn Juangroonguruangkit氏が昨年、法律違反を指摘され国会議員資格を剥奪されていた。判決によれば、80人の同党議員と幹部は60日以内に新しい所属政党を決めければならい。

Thanathorn氏は他にも29の訴訟で訴えられているが、支援者含め諦める気配はない。タイのシンクタンクNational Institute for Development Administrationは年末、有権者へのアンケート結果(2,511人)として31.42%がThanathorn氏を次期首相に相応しいと答えたと発表した。プラユット現首相(元陸軍大将)への支持は23.74%だった。

今後が気になるところで、米のCouncil on Foreign Relations(外交評議会)が2月27日、「What Happnes Next?」という論評を発表した。Thanathorn氏らは解党後も社会運動を本格化させると息巻くが、プラユット首相やアピラット陸将は強硬に出て、タイ社会は益々不安定化するだろう、と観測している。興味深い箇所を抜粋する。

Over the past two decades, Thailand’s unelected power brokers—a network round the monarchy of the military, government agencies, and the judiciary—have used dubious court rulings, and coups, to suppress certain parties…Thailand appears headed toward unrest…Prayuth is known for tolerating little criticism, and the commander of the army, Apirat Kongsompong, is one of its most hard-line leaders in decades.

引用内の「network」には別途リンクが貼られており、「タイの政治ネットワークとは?」が解説されている。外資系企業がビジネスをするために参考になる事項だ。(写真は、2010年5月のバンコクでの民主化運動。Wikipedia)

(Hummingbird Advisories  佐藤 剛己)