情報発出と指示が速いシンガポール(Covid-19)

新型コロナウイルスの蔓延・拡散、シンガポールは24日時点での感染者が90人、死者ゼロである。この国ではCovid-19に関する当局情報が、窓口一つで確認できる(写真スクリーンショットは保険省サイトより)。感染に関する「欲しい」情報が一目でまとめてあり、今危機レベル(DORSCON Level)がオレンジ(最上位から1つ下)にあること、検査が受けられる近隣の場所、詳細データの格納サイトを始め、これまでのアナウンスメント(初回は今年1月2日)や情報訂正項目など、盛り沢山、かつ視野性に優れている。

ビジネス向けには、貿易産業相が1月27日に政府のマルチタスク・フォースに入ったのを皮切りに、1月27日にはBCP指針となる「Guide on Business Continuity Planning for 2019 novol coronavirus」(現在は第2版)を出した。図表(左下、DORSCON)や、社内で感染者がいた場合の追跡方法フローチャート(右下)など、見れば「自分が何をすべきか」、一髪で分かる。

 

 

 

 

 

 

今日本の人たち欲しいものは、こうした潤沢な情報とそれに基づいた上での行動指針ではないか。上記プロセスは、官吏の能力があれば国土の大小にかかわらずできることだ。手洗いの図ばかり見せられても、事態把握ができないので考えることができない。

ちなみに、シンガポールでの感染状況は、患者はまだ確認されているが、統計上は山を超えたように見える。

また2月7日にDORSCONがオレンジになった時点で、企業も学校も一斉に行動に入っており、日本よりは態勢は良い。企業では本格BCPの前段階で勤務チームを2つに分けるなどし、また学校ではレッド(休校が要請される)に備えてEラーニングの準備に入った。学校では、60人を超えるイベントは教育省からの通達で制限がかかっている他、仔細な規定が設けられた。資金が比較的潤沢なインターナショナル校のほとんどは、Eラーニングでも履修カリキュラムがカバーできるようになっている。

(Hummingbird Advisories  佐藤 剛己)