海外サプライ・チェーン、SDGs、日本と世界のギャップ(セミナー)

都内で1月24日、海外事業でのサプライ・チェーン管理にかかるリスク対策についてスピーカーを務めた。SDGs、人権と世界潮流、子会社管理、日本外交など網羅範囲は多岐に渡る中、筆者からは「とにかく世界とのギャップが大きい日本」という話を、以下事例を上げて解説した。

  • 英語メディアで問題になっても邦字メディアで書かれず、対象日本本社は国内ではダンマリを決め込む(インド・ビハールでの雲母の手掘りと自動車メーカー、マレーシアでのネパール労働者搾取と電機メーカーなど、いずれも2016年)
  • ミャンマー軍とビジネスの関係を糾した国連報告書(2019年8月)と国内報道、日本大使館の対日系企業向け「圧力」
  • 日本語環境からばかり情報収集するので知識ベースが矮小化しているのに、そのことに気づかない

約50人の企業参加者からは、事前のものも含めて多くの質問が寄せられた。象徴的だったのは、「SDGsは、なぜ日本企業だけがうまく対応できないのか」というもの。筆者含めたスピーカーは「非日系企業も苦労しているし、欧州企業でもSDGsに消極的なところは少なくない。日本企業は外にケース・スタディを求めながら、対策を講じることが重要」と回答した。

セミナーは、西村あさひ法律事務所ヤンゴン事務所主催。同所パートナー湯川雄介・弁護士と筆者が意気投合して開催に至ったもの。この道の専門家であるアジア経済研究所の山田美和さん、国際的に著名な真和総合法律事務所のパートナー高橋大佑・弁護士にご加勢いただいた。

(Hummingbird Advisories  佐藤 剛己)