東南アジアから相次ぐごみの返送、受け入れ側体制は?

マレーシアが20日、輸入名目で違法に搬入された国外からの廃棄物を、昨年後半だけでコンテナ150個(3,737トン)、送り返したと発表した。日本向け5個も含まれる。発表分で最もっとも多いのはフランス向け43個、次いで英国42、米国17と続く。

日本の環境省が「シップバック」と呼ぶこの送り返しは、本欄でも多く取り上げてきた(https://asiarisk.net/article/653/、https://asiarisk.net/article/1147/など)。日本の場合、返送廃棄物は「発送元業者に戻すのが基本方針」(筆者取材に同省)。業者が割れなければ返送できないし、同省はそもそも業者を公表していないので、本当に返送されたか否か、検証する術もない。2016年7月にタイから初めてのシップバック(電子ごみ)を受け入れた際も、発送元は明らかになっていない。

メディアにも、返送元への取材を試みた記事は見かけない。SDGs、サプライ・チェーンのコンプライアンスは、話題にこそなるが、衆目の関心は廃棄物までは届いていないようだ。

(Hummingbird Advisories  佐藤 剛己)