ダントツに多い中国企業の世銀入札停止

中国江西省のエンジニアリング会社Jiangxi Geo-Engineering (Group) Corporation(”Jiangxi GE”)が関連14社とともに20日、世界銀行から15か月の入札停止処分(debarment)を受けた。中国国内の公共鉄道網建設での世銀プロジェクト(4億3100万米ドル)入札に際し、虚偽の業績を記載して有利な審査を受けようとしたとの理由だ。Jiangxi GEは、2000年代初頭からアフリカなどでの鉄道建設や、シェールガス開発などを手がける中国有数のエンジニアリング会社。同社は世銀と合わせ、アジア開銀など地域開銀共同での入札停止となった。

中国企業・個人の入札停止処分が近年目立っている。今年9月にはChina Railway First Groupが関連24社と合わせて、また同月には香港証券取引所に上場するChina Energy Engineering Group Hunan Electric Power Design Instituteが、それぞれ停止処分を受けた。

世銀集計によれば(11月20日現在)、今年1月から入札停止処分を受けたのは計1,077法人・個人。このうち、中国企業・個人が775件でダントツトップ。うち518件はChina Railway関連会社が4月以降相次いで受けたものだ。対象国すべてを集計したものではないが、ベトナムの23件、インドネシアと米国の18件などと比べると、中国企業の入札停止処分は異常な多さだ(ちなみに日本企業は2件)。

中国企業との協業には、より細かい目線が要される一例と言える。(写真は、対中国債務の多い国を示した地図。statistaより)

(Hummingbird Advisories  佐藤 剛己)