シンガポールで初めての全国ホームレス調査

シンガポールで初めてホームレスの数と生活状況を把握する調査が行われた。人口570万人(うちシンガポール国籍約350万人)のうち、ホームレス数は約1,000人だった。8割が男性で、6割が清掃やセキュリティガードなどの低賃金の仕事に就いている。半数が1年から5年、3分の1が6年以上ホームレス生活を続けている。その多くがダウンタウン、べドック、カランなどで路上生活をしている。

シンガポールにホームレスがいるのは知っていたが、その数の多さに驚いた人も多かったようだ。東京都の調査によると、人口約1,350万人の東京ではホームレスが毎年減少傾向にあり、今年1月の時点で1,126人だった。割合で換算すると、東京よりも多くのホームレスがシンガポールにいることになる。

シンガポール政府はコミュニティー支援グループや市民グルームと共にホームレスへの支援を2年前から始めている。政府よりもボランティアやチャリティーからの支援を好むホームレスも多い中、ボランティアがまずはホームレスとの信頼関係を築き、その後政府支援を紹介してホームレスのための移行期間シェルターに移ってもらうらしい。

華やかなイメージが強いシンガポール だが、他の国と同様、社会的弱者は存在する。高齢化が進み、高齢者の貧困問題も取り上げられる中、政府そしてコミュニティによる継続した支援が求められている。(写真と本文は関係ありません。)

(Hummingbird Advisories 白新田 十久子)