ミャンマー:女性と子供を暴力から守るための法案提出予定

2013年から社会福祉省と女性の権利団体が一緒に草稿に取り組んできたミャンマーで初めての女性と子供を暴力から守るための法案が、今週火曜日に開会した議会に提出されることとなった(ウェブニュースイラワジなど)。

4年の歳月を経て提出される「女性に対する暴力の予防と保護法案(Prevention and Protection of Violence against Women Bill)」は、長年問題とされているが、未だ社会で許容されている女性や子供に対する暴力、特に家庭内での暴力にスポットライトを当てることになる。

国連人口基金(UNFPA)ミャンマー代表部は、昨年11月に「静かなる緊急事態:女性と女子に対する暴力(A silent emergency: Violence against women and girls)」という声明を出し、法整備が乏しいミャンマーでは、痴漢から人身売買、強姦などの女性と女子に対する暴力に関するデータもなく、記録が残されていてもほんの一部でしかない。暴力を受けることが社会的に“恥”と受け止める被害者や被害者の家族も(またそれを利用する加害者も)多く、報告しない、または法的行動を起こさないことがほとんどだ。

2015年に国連総会で採択された持続可能な開発目標(Social Development Goals, SDGs)には、女性や子供に対する暴力をなくすことが目標の一つとして含まれている。今後経済的にも社会的にも大きな発展が見込まれるミャンマーでも、世界レベルで注目を浴びる女性や子供に対する暴力に関して、今回の法的整備を皮切りに、さらなる対策が求められることになるだろう。

(Hummingbird Advisories 白新田(しろにった) 十久子)