高齢化が加速するベトナム

今月初めのベトナム統計総局の発表によると、ベトナムの高齢化が加速の一途だ。2011年に高齢化局面に入り、2017年には総人口の11.9%(9人に1人)が60歳以上という状況に達し、世界最速で高齢化が進む国の仲間入りした。統計総局の推定では、2038年には総人口の20%以上が60歳以上、2050年にはそれが25%に増える。政府も社会も高齢化の波に追いつけず、政策も社会インフラも高齢化対策が進んでいない。

国民の高齢者への不理解も問題となっている。発展途上のアジア圏では特に60歳を過ぎると「高齢で役立たず」というイメージがまだ根深く残っているらしい。日本人にとっては60歳というとまだまだ現役な気がするが、ベトナムではそういったイメージの変化も求められている。

高齢化の面では日本はベトナムの大先輩。60歳以上は2017年には総人口の32.8%だったのが、2038年には39.9%、2050年には41.7%を占めると推定されている。ちょうど日本は全世代型社会保障に舵を切ったところだ。まだ議論が始まったばかりだが、今のところは高齢者向けの政策が目立つ。日本でも、いわゆるシニアと呼ばれる高齢者の年金・働き方改革が強く求められている。

ベトナムが日本の経験から学べることは多く、逆に言うと、日本企業にとっては良いビジネスチャンスだ。ベトナムだけでなく東南アジアでは高齢化が更に加速する。東南アジアでのビジネスチャンスはまだまだ豊富だ。

(Hummingbird Advisories 白新田 十久子)