記者や政府関係者も集まるACFEカンファレンス

組織内不正に対処する実務家の技術を磨く公認不正検査士協会(ACFE)の2019年アジア太平洋カンファレンスが25日、3日間の日程でシンガポールはマリーナ・ベイ・サンズで開幕した(写真、シンガポール事務局Sherlyn Yeoさん)。ここ数年で最多となる300人余りのエントリーがあり、米国本部からの応援はもちろん、欧州、アフリカなどからもプロフェッショナルが参加しにきている。

とかく堅苦しい「論」になりがちなこの手のカンファレンスと違い、1MDBの内幕を暴いたジャーナリストの講演や、サイバー・セキュリティと組織内不正といった会場の議論に加え、マレーシア政府の汚職対策組織MACCやインドネシアKPKはACFEと協力関係にあるのに、シンガポールCPIBはほとんど参加がないのはなぜか、といったサイドトークを含めて、話題沸騰。「世の中動いている」感が満載である。

事務局のボランティアで受付に立つ筆者にとっては、参加者を観察するいい機会。見ていると、国民性がおしゃべりなのかインドネシアとフィリピンの会員は熱心な印象。すぐに話しかけてきて、「うちの会員はこんなにいるんだ。今度来たら是非寄ってくれ」と勧誘を受ける。入場者名簿から欠席者を確認して「来ないなんてもったいない!」と嘆く人もいれば、未登録分科会(別料金)にシレッと入り素知らぬ顔で出ていく人もいる(気付いた時には後の祭り)。

日本からは、事務局を除く少なくとも4人が来星しているのを確認した。数年前にはゼロだった記憶で、職能の重要性が認識されてきたと思いたい。

歩き回っていろんな人に声を掛けているACFE会長Bruce Dorrisさん、世界中のカンファレンスにはほとんど出席するらしく、いち年の3分の1は家にいない。10月4日の日本カンファレンスではスピーチの予定だが、「ん?そうだっけ、あ、そうだった」と、こちらは兎に角「忙しい」感満載だった。

(Hummingbird Advisories  佐藤 剛己)