ミャンマー:停戦合意への厳しい道のり

数か月に及ぶ交渉の末、ミャンマー政府と少数民族武装勢力の北部同盟4組織(カチン独立機構(KIO)、タアン・パラウン民族解放軍(TNLA)、アラカン軍(AA)、ミャンマー民族民主同盟軍(MNDAA))が9月17日、7項目を含む2者間停戦合意の草案に「原則的に」合意した。交渉を通じて両者間である一定の理解は得られたものの、草案は合意からまだほど遠いもののようだ(写真はバングラデシュに避難するロヒンギャ難民、2018年2月14日、Voice of America)。

7項目には、現在進行中の戦闘の終結、更なる2者間停戦交渉の計画、国内避難民の帰還と社会復帰に関する全てのグループの協力の誓いを含む。また、ミャンマー軍を含むそれぞれのグループが、ラカイン州とシャン州でのさらなる軍隊同士の衝突を避けるために努力し、コミュニケーションと交渉のためのチャンネルを築き、対話を続け、紛争に関する逮捕や法的措置を取らないことでお互いの信頼を構築することに合意した。

北部同盟側は、草案の原則的合意はされたものの、今回の交渉結果は前とあまり変わらないとコメント。アラカン軍の副参謀長は、交渉者の間で「どれだけの信頼関係を築けるかが成功の物差しとなる」とし、まだ本格的な停戦合意のための信頼は築かれていないことを示唆した。

ミャンマー軍は昨年12月から今月21日までカチンとシャン州で一方的停戦を宣言している。北部同盟側は9月9日から10月8日まで彼らの領域においての一方的停戦を発表している。両者は10月に再度交渉することで合意した。停戦への道のりは、長く厳しいものになりそうだ。

(Hummingbird Advisories 白新田 十久子)