コンテンツ規制と「リスクが読み取れなくなる」リスク

インターネット経由でSNS、音声通話、動画などを配信するOver the Top(OTT)と呼ばれるサービス業者に対し、Asean Telecommunication Regulators’ Council(ATRC)は先週のタイ・バンコクでの会合で、域内各国に共同でネット監視センターの設置を要請することを決めた。タイ政府が24日に発表したところによると、センターはOTT業者が「フェイク、不正、違法コンテンツの削除」を当局と共同して目指すもの。ATRC会合はアセアン各国の関係官庁に加え、業者からFacebook、Line、Amazon、Netflix、Walt Disneyが参加したという。

26日のNNA配信ニュースは、会合議長を務めたタイthe National Broadcasting and Telecommunications Commission(NBTC)議長Takorn Tantasith氏の発言を引用し、「フェイスブック・シンガポールの代表者も(センター設置に)同意した」と報じた。別のタイ閣僚は「タイ人に有害なコンテンツ削除にこれまでも協力してきた。デジタルメディアはクリーンでなければならない」と発言した、とも報じられた。

「有害なコンテンツ」は何を指すのか。タイに限らないが、東南アジアでその議論が聞かれることは少ない。国の監視が強くなれば、メディアを精読しても国のリスクはどんどん読み取りづらくなる。

(Hummingbird Advisories  佐藤 剛己)