汚職で得た資産を差し押さえる法律

汚職の蔓延に悩まされる中米メキシコで8月上旬、違法に取得した個人資産を強制的に国が差し押さえる「the National Law for Dominion Extinction」が発行した。差し押さえた資産の入手違法性については、国はこれを立証する責任を負わず、所有していた個人が入手合法性を立証しなければならない。個人資産を、立証なしに国家が差し押さえるので反対は多かったようだが、すでに多くの国内州で同種の州法が成立し、連邦法の成立は時間の問題だったらしい。

南米コロンビアでは、類似法が1996年にすでに制定されていて、ペルーはコロンビア版を参考に2008年に導入。メキシコ・シティも2009年には州法を成立させていた。

ちなみに、Transparency Internationalの2018年インデックスによると、メキシコは180か国中138位で、ベトナム(117位)、ミャンマー(132位)、ラオス(132位)より下位に位置する。コロンビアは99位でフィリピン、タイと同位置だ。ちなみに、東南アジアの最下位は161位のカンボジアだ。

汚職が蔓延する東南アジアで、この手の法律は聞いたことがないが、どうか。

(Hummingbird Advisories  佐藤 剛己)