ベトナムの災害避難民は年100万人規模

10月10日から12日にかけてベトナム中部以北を襲った熱帯低気圧による大雨は、12日夜時点ので死者・行方不明者合わせて90人以上の過去数年で最大規模の自然災害となった。特にホアビン省で発生した土砂崩れでは4世帯19人が巻き込まれる大惨事となった。12日午後までに9人の遺体が収容されている。

国連の国際防災戦略(ISDR)が13日に発表した報告書によれば、自然災害により自宅を失い避難生活を送らざるを得なくなる「災害避難民」は年1390万人でインド、中国、バングラデシュに次ぎベトナムは4位、104万人以上と推計される。うち100万人が洪水による。

ISDRは、災害避難民の世界的な増加について気候変動は一因に過ぎず、「ずさんな都市計画や貧困、格差やガバナンスが重要な影響を与える」としている。

フィリピン沖では台風20号が発生しており、ベトナム方面に進路をとっている。17日にもトンキン湾あたりから上陸する恐れがある。地盤がゆるんだ状態で強い雨に晒されれば被害が拡大しかねない。犠牲者をさらに出さないためにも、当局は早めの情報提供と避難誘導が必要となる。

(ベトナムウオッチャー 杜明英)