マイクロソフトの贈賄摘発

米IT企業最大手マイクロソフトが先週、FCPA違反(外国公務員への贈賄)で司法省とSECに合計2530万米ドルの罰金等を支払うことになった。 同社がFCPA捜査の対象になっていることは同社自身が明らかにしていたが、今回の訴追規模がハンガリー、サウジアラビア、タイ、トルコにまたがることが 司法省の資料などから判明した。

SECのCease-and-Desist Orderによると、商機拡大のための贈賄パターンは極めて平凡なもの。タイのケースで見ると、マイクロソフトはその子会社を通じて2012ー2015年、「社外の業者や再販業者が管理する隠し資金を利用し、外国公務員(註:タイ国と見られる)や民間業者顧客に不正な旅行や贈答など」(”improper travel and gifts and other things of value to both foreign government officials and employees of non-government customers, respectively, through slush funds maintained by their third party vendors and resellers”)を提供した、というもの。

国連始め関係各所の努力や訴えにもかかわらず、また、これまでも各国大手企業が贈賄で摘発されてきたにもかかわらず、マイクロソフトにしても2015年時点で、世界各所で贈賄行為をしていたという事実。どう理解したらいいものか。

(Hummingbird Advisories  佐藤 剛己)