金融詐欺関係者とシンガポール

日本の慶應大学の学生が、高齢男性からキャッシュカードを盗んだ疑いで逮捕された。警察発表によると、学生は、特殊詐欺グループで指示役からの指令を実行役に伝える立場だったという。近年、大学生による詐欺や強制性交犯罪が目立つ。慶大の学生逮捕は過去10か月で7人目だという。

この件では逃亡の話が出ないが、類似事例では、筆者の周りでも年に数回、「誰某がシンガポールに逃げてきたらしい」という話が出てくる。同大学でいえば、2012年に当時の学生がプロサッカーチームのクィーンと組んで起こしたファンド詐欺事件がある。被害額は20億円に上ったとされ、容疑者とされた2人が逃亡した先も当時、シンガポールかマレーシアと言われた。また、日本で金融詐欺をはたらいた人の口座がシンガポールのXX銀行にあった、という話もまことしやかに流れる。

金融システムの整っているシンガポール。悪者を引きつける要因は何だろうか。

(Hummingbird Advisories  佐藤 剛己)