インドネシア、更なる建設ラッシュ

無事に大統領2期目に当選したインドネシアのジョコ・ウィドド大統領が先月末、ジャカルタからの首都移転計画を承認した。2024年の移転開始を目指して、すでに開発チームを結成。有識者会議を設置予定だ。首都移転への批判や懸念も多く聞こえるが、ジャカルタは「最も速く沈んでいる都市」で、北ジャカルタは10年間で2.5m沈んでおり、ジャカルタ全域では1年に平均1cmから15cm沈むとされる。ジャカルタの半分は既に海抜より低い。4万ヘクタールという広大な土地の開発には多くの時間とコストがかかるだろうが、移転をしないリスクは大きい。

現在カリマンタン(ボルネオ)島で4つの候補地が挙げられ、環境配慮型都市、スマートシティー、コンパクトシティーなどをコンセプトに、ジャカルタのような車依存都市ではなく、歩行者優先、原料の現地調達、環境保護と資源再生に重点を置くとされている。

インドネシアではすでに、現在建設中で2024年までに完成予定の1,500キロの有料道路に加え、新たに2030年までに4,479.33キロの有料道路の建設が決定している。ジャワ、スマトラ、カリマンタン、スラウェシ、バリ、およびヌサ・テンガラの主要観光地および経済成長が新たに見込まれる地域で建設予定で、交通アクセスの改善が目的だ。

インドネシアは既に建設ラッシュにあり、この首都移転計画が加り、その度合いは益々高くなりそうだ。政府は国の予算からだけではなく民間からも資金調達をすると発表している。日本の建設業界や投資家にとっても願ったり叶ったりである。

(Hummingbird Advisories 白新田 十久子)