マレーシアの次期選挙は2018年で予定通りか

2018年に次期総選挙を迎えるマレーシア。一時は、ナジブ首相率いる与党連合・国民戦線(BN)が情勢優位なうちに総選挙に打って出るのではないかとの情報もあったが、どうやら2017年中はなさそう。理由は、「政府内に選挙実施の兆候が見られない」(在KL情報筋)から。

ただし、有権者の不満は積もっている。表面上は静かだか、政府系ファンド1MDBを巡る疑惑に国民の空気は沈滞気味。加えて実態経済の中で中国やインド系ビジネスが少しずつ流出していると言われ、経済の弱体化が不安・不満に輪をかけている。

野党がまとまりに欠ける中、仮に選挙があっても与党連合の圧勝は揺るがないというのが、大勢の見方。唯一のゲームチェンジャーは米国が進める1MBD訴追の動きだ。「FBIがマレーシアの政界関係者を直接訴追すれば、国内政治が一気に流動化する恐れがある」と、KLのリスク・コンサルタントは言う。

(Hummingbird Advisories  佐藤 剛己)