感動するほど効率の良いシンガポールの銀行

シンガポールの銀行は色々な面で評価されている。一つはサービス効率の良さだ。シンガポールに5年以上住み、すでに分かっていたはずなのだが、最近また驚かされてしまった。

銀行のセキュリティ・トークン(写真上)の電池が切れた。新しいのを郵送してもらえないかと、筆者担当の銀行員にメールをすると、5分ほどで返信が来た。残念ながらセキュリティ・トークンは郵送できないので、どこでもいいから支店に行って新しいのをもらってきてほしいとのこと。用事ついでに中心街の大きめな支店に立ち寄った。ちなみにシンガポールでは自分の口座は特定支店に紐付いていないので、手続きはどの支店でもできる。

支店に入り、案内係に事情を説明して受付番号をもらった。ほどなくして自分の番号が受付番号スクリーンに表示されたので、指定された窓口に行ってみる。自動ドアを開けて入ると、なぜかATMをちょっと大きくしたような機械しかなく、人がいない。間違えたのかと思い、案内係に「誰も人がいないんだけど、本当にあの窓口?」と尋ねた。「トークンでしょ?機械でするのよ。ATMカードを差し込めば指示が出るから、やってみて」とのこと。

ATMカードを入れると、次々と指示が出てあっという間にトークンが機械から出てきた。すべての行動に1分かかったかどうか。続けざまに「トークンのアクティベートも今できますが、どうしますか?」という親切なメッセージが出てきて、早速それもやってみた。トークンに付いているバーコードをスキャンして、登録した携帯番号に送られてきたワン・タイム・パスワード(OTP)を入力するだけ。銀行にいたのは待ち時間も入れて10分弱、なんともその手続きの簡素さと効率の良さに、感動して銀行をあとにした。

ちなみにシンガポールは人がいる窓口でのサービスを減らし始めており、入金や出金、振り込みなどの簡単な手続きを窓口ですると、膨大な手数料を取られる。そのため、客もオンラインや担当行員とのメールで用事を済ませることがほとんどだ。

日本政府はキャッシュレスの推進を始めたが、銀行のペーパーレス化や窓口サービスの機械を使った効率化もおすすめだ。

(Hummingbird Advisories 白新田 十久子)