ベトナム筋のハッカー、活発化か

ベトナム政府に近いハッカー集団が、自国自動車産業育成のために外国自動車メーカーへのハッキングを繰り返しているという。Bloombergが、米国ITセキュリティ会社FireEyeのブログを引用して伝えた。Bloombergの問い合わせにベトナム政府は回答を寄せていない。

FireEyeが「APT32」と名付けるこの集団は、2014年ごろから活動を始め、これまでにも何度か同社ブログに登場してきた。今回は今年2月ごろから、東南アジアにある企業、ベトナム国境周辺域への攻撃を活発化させた。特徴的なのは、標的から判断するにハッキング目的は知的財産それ自体ではなく、「企業のオペレーションに関する情報」(corporate operational information)の詐取らしい。「そのフィッシング(なりすましによる詐欺)テクニックは巧妙で大きな成功を収めている」そうだ。

「なりすましなど見破れる」とタカをくくるのは危険である。当社はITセキュリティ会社ではないが、それでも1年に1回は日本企業から「フィッシングに遭ってしまいまして…」という相談が来る。

(Hummingbird Advisories  佐藤 剛己)