当局と癒着?に遅々とする金違法採掘摘発(カンボジア)

カンボジア・プレアヴィヒア(Preah Vihear)で当局が先週末にかけて、違法な金採掘業者の摘発があり、5箇所7炭鉱(13ヘクタール)を捜査、現場を差し押さえた。7炭鉱のうち2か所は大規模なもので、すでに業者は逃亡した後。現場には、爆薬、金採掘用機材、正体不明の化学物質が格納された実験室などが残されていた。1月に同じ地域の別場所での採掘現場解体に続く捜査だという。

地元当局は幾度となく中止を命令してきたが、「業者は、家族経営みたいなものなので許されると思ったなとど話している」としている。鉱山エネルギー省の鉱物資源局は「業者の訴追については、まだ内部資料の作成をしたところで、正式には決まっていない。家宅捜索と閉鎖阻止については事実だ」と、どうも煮え切らない。地元のNGO団体Adhoc(1991年設立)によれば、同地での鉱物違法採掘は頻発、当局との癒着(違法採掘の黙認)も確認され、採掘そのものは何年も前から続いているという。現場で目撃されるのはカンボジア人の他、中国人、ベトナム人らなのだそうだ。

プレアヴィヒアといえば、9世紀に建立され、世界文化遺産にも登録されたヒンドゥー寺院(写真はWikipediaがある(その後仏教に転換)。インドシナでヒンドゥーの歴史的影響を確認できる比較的数少ない遺跡。北側をタイと接しており、近世以降も幾度か武力衝突が起きている。国境警護などほとんどないのだろう。「東南アジア的混沌」と言っては言い過ぎか。

(Hummingbird Advisories  佐藤 剛己)