先進国のゴミの山 in 東南アジア

マレーシア・セランゴール州の村に米国や韓国から輸出されたゴミ1万トンが野ざらしになっていると、韓国メディア中央日報日本語版が伝え、朝鮮日報日本語版も独自報道を出している。報道によれば、ゴミは米国、欧州、韓国から渡ってきたもの。パームツリーに囲まれた森からは悪臭が立ち込め、黒焦げになったゴミもあるという(写真は本文とは無関係)。

韓国から来たゴミはフィリピン・ミンダナオ島でも昨年半ば、5,000トンとも6,000トンとも言われる量が見つかった。電池、電球、電気製品などを多く含み、輸入時は「粉砕プラスチック」と虚偽申告で税関を通過したらしい。昨年11月には在マニラの韓国大使館前で抗議行動も起きた

東南アジアに「投棄」されるゴミは韓国だけの問題ではない。本稿でも何度か取り上げたが日本は産業廃棄物(特に電子ゴミ)の一大排出国で、廃プラスチックに限ると2016年に50万トン以上を中国へ出していた国は米国と日本しかない。中国の受け入れ制限で、日本のゴミは東南アジア各所に分散。新しい先の(闇)業者が儲かるのとは裏腹に、先々で問題を起こし、東南アジア各国もゴミ受け入れを締め始めている。捌き切れなくなったゴミは国内で溢れている状態だ。国連薬物犯罪事務所(UNODC)は、廃棄物の違法取引には反社会的勢力が関与していると強く警告している。

サンゴ礁美しい島の森林から、山と積まれた日本のゴミが出てきた、という話が出てこないことを祈るばかりだ。

(Hummingbird Advisories  佐藤 剛己)