トゥーティエム開発主導の党幹部を処分へ

ベトナム共産党中央検査委員会は127日、党中央委員も務めるタット・タイン・カンHCMC市党副書記を規律違反で処分するよう、最高指導部の党政治局および中央委員会に求めると発表した。カン副書記は、月内に開かれる党中央委員会総会(中総)で厳しい処分が科される可能性がある。

検査委が問題視している不正には、HCMC市交通運輸局長時代の2013年に、2区トゥーティエム新都市に走る4本の道路をBT方式で整備させる引き換えに、ダイクアンミン社に新都市内の79ヘクタールを開発させる計画に認可を与えたことが含まれる。同プロジェクトの規模は12.2兆ドン(5.24億ドル)と市が決められる決裁権限を大幅に超過していた。道路建設費用を過剰に高く見積もることで広大な一等地が引き渡された疑いが持たれている。

カン副書記の処分の行方が注目されるのは、カン氏がトゥーティエム開発に深く関わっていたからだ。カン氏は2009~2012年に2区党書記・人民委員長を務め、2006~2016年にわたりホーチミン市党書記として君臨したレ・タイン・ハイ氏の腹心とされる。トゥーティエム開発では、住民が不当に安い立退料で退去を迫られただけでなく、本来は開発計画の対象外にいた住民も立ち退きを迫られたとされ、ハイ氏の責任が指摘されている。カン副書記処分後の不正追及がどこまで広がるかが次の焦点となる。

(ベトナムウオッチャー 杜明英)