マレーシアの人集差別撤廃条約批准撤回

マレーシアのマハティール首相率いる政権が公約の一つとしていた、国際条約「あらゆる形態の人種差別の撤廃に関する国際条約(ICERD)」の批准が見送られた。連立与党の希望同盟Pakatan Harapan (PH)が、議会の承認を得られそうにないため諦めたもの。マレー人の特別な地位を保障するブミプトラ政策を規定する連邦憲法153条が改正される可能性があったため、マレーシア・イスラーム党(PAS)や、旧与党UMNOなどは、政府決定を一斉に歓迎している。

条約批准への反対デモとして予定されていた12月8日の示威行動は、祝賀パレードに趣旨変えして実施されることになった。現地専門家によると、「祝賀」デモ開催は政府から許可される見通しだが、国の独立を記念するMerdeka Squareまで進むことができるかは微妙だという。

(Hummingbird Advisories  佐藤 剛己)